建国記念日は神武天皇の誕生日ではない?親は実在したのか?

現代日本では、憲法第一条で「日本国及び日本国民統合の象徴」とされています。

そして、神武天皇は日本の歴史の中で初代天皇です。

今生天皇(今の天皇)は125代目になりますので、天皇家は古代から現代まで、長い間日本の歴史とともに歩んできたと言えます。

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初代天皇のルーツは?親は?

初代天皇である神武天皇の生年月日は、紀元前711年2月13日とされています。

ちなみに紀元前700年というのは、中国では春秋時代、ギリシアでは各地にポリス(都市国家)ができた時代です。

このあたりの日本の古代史は、ほとんど「日本書紀」や「古事記」によるもので、信ぴょう性に関してはいまだに議論されています。

ですので、神武天皇の親やその前の血筋などはもはや史実ではなく,神話の域を出ません。

出生地は日向(今の宮崎県)で、先祖は天照大神、そして天照大神は日本の国土を作ったと言われるイザナギ、イザナミの子どものうちの一人と言われています。

建国記念日と建国記念の日の違い

建国記念日というのは「その国が建てられた記念の日」です。

そして日本では、神倭伊波礼比古命(カムヤマトイワレビコノミコト)が初代天皇に即位した日になっています。

その神倭伊波礼比古命こそが神武天皇なのです。

明治時代には紀元節と言われていましたが、第二次世界大戦後、占領軍によって一度廃止されています。

そして紆余曲折を経て、1966年に「建国記念日」ではなく「建国記念の日」が施行されました。

アメリカやカナダなど多くの国では、統治下や植民地から独立した日を建国記念日にしており、ドイツは東西が再統一した日を建国記念日に制定しました。

しかし、日本では「国を建てた」という現実的なものではなく、自分の国を愛する日という概念で「建国記念の日」を設けています。

神武天皇以前の日本

先ほど神武天皇のルーツについて述べましたが、天照大神やイザナミ・イザナギは、私たちにとって神話の中の世界です。

信ぴょう性はともかく、神武天皇が九州のはずれで生まれて大和を都にしようという「神武東征」という話は読み物としてとても興味深いものです。

また、味方である八咫烏(やたがらす)や金色の鳶や、敵である土蜘蛛などが登場するサクセスストーリーです。

実在したかしないか、という議論はさておき、たくさんの神々が登場する「日本書紀」や「古事記」は色々な意味でもう一度読み返すと楽しいのではないでしょうか。

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